去年の9月、Nさんからいただいた質問、
通常ブログにのせていましたが、大切な内容なので、こちらで
改めてアップしますね。
Nさんからのご質問です。
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初めまして。
私は、低血糖症で食事アドバイザーのキセキさんのご紹介
で翔太さんのサプリを今年の二月から飲んでいます。
鉄のサプリを飲み始める前は、フェリチンの値が33.7でした。
私は、一日、9錠のサプリを摂っています。
先日、血液検査をしてフェリチンの値をみてもらいましたが、
検査の結果をみてビックリしました。
鉄のサプリを飲んで半年以上たつのに、フェリチンの値が37でした。
たった3.3しかあがってないのです。
こういうことは、よくあるのですか?
正直、半年飲み続けて、こんだけしかあがっていないこと
にショックを受けました。
どういうことか教えてください。
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以下、橋本翔太の回答です。
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Nさま
こんにちは、橋本です。早速御答えしていきますね。
なお、以下、参考になる方々がたくさんいると思いますので、
苦しんでいるみなさんのためにも、
お名前など一切ふせて、ブログでご紹介させてください。
3ng/mlしかあがらなかったとのこと、 ショックだったと思います。
お察しいたします。
まず、最初にお伝えしたいのは、今週頭、
同じく三ヶ月前からはじめた都内の女性から、
当方コーダサプリメントのヘム鉄ジェントルをご利用いただき、
三ヶ月前はフェリチンが9ng/mlだったのが、 30ng/ml台にまで回復したという
報告をいただいたことです。
同じサプリメントなのに、なぜ結果が違ったのか、
それには大きく2つの理由が考えられます。
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◆理由1
3ng/mlしかフェリチンが上昇していないとのことですが、
個人差で、もちろんそういうこともあります。
この場合、3しかあがっていない、のではなく、
何も飲まなければ、ひょっとすれば20台以下まで、 さがっていたかもしれない
フェリチンを食い止め、さらにかつ微量ではあるが、上昇させた。
と捉えることができます。
特に、栄養療法のはじめたばかりの頃は、
身体の吸収能力が落ちている方が多いため、
人によってはフェリチンの上昇も少ないことが
多々あります。
なぜかということ、胃や腸の機能が弱っているからです。
植物を育てているとわかるのですが、
少ししおれた花には、水をやれば復活しますが、
だいぶ枯れかけた花の場合、水をあげてもすぐには回復しません。
時間がかかります。
それと同じイメージです。 吸収能力自体が落ちている可能性があります。
この場合、胃や腸、胃液、腸液の材料になる、
たんぱく質(アミノ酸)とビタミンB群をしっかり摂取し、
また必要であれば酵素剤やビール酵母などを摂取し、
吸収能力を高める必要があります。
特にアミノ酸(もしくはプロテイン) とビタミンB群のサプリメントは、
ヘム鉄と並んで最重要だと考えてください。
アミノ酸はおとりになっているようなので、
ビタミンB群も追加してお試しください。
また、ヘム鉄と同時に、ビタミンCは摂取していましたか?
ヘム鉄に同封されていた飲み方の説明書を参考に、
ビタミンCも必ず摂取してください。吸収率が大きくかわります。
なお、参考までに、橋本は、
サプリメントをのみはじめて最初の三ヶ月は、
フェリチンは9ng/ml程度しかアップしませんでした。
落ち込みましたよ。食後に4粒、12粒飲んでいました。
その後回を重ねるために、増加量が増え、
2年後は3ヶ月で70ng/mlも増加し、 190台にまで増えた経緯があります。
何十年も、栄養が足りなかった身体は、個人差はありますが、
やはり回復に時間がかかることを覚悟してください。
何十年も、栄養が足りなかったのに、
それを半年で、どんどん回復させよう、というのは、
無理があるのです。
ただし、時間を追って回復するほど、そこに加速がつきます。
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◆理由2
栄養ボディ療法1 の通信講座に詳しく書いていますが、
食事はどうでしょうか。
最低でもこれだけは行わないと、回復が望めない、二大重大要素である、
・糖質制限
・徹底したたんぱく質の補給
は、どのくらい、できているでしょうか。
先ほどの大きく回復された女性は、「栄養ボディ療法1」 をもとに、
徹底した糖質制限と、肉類、魚、 卵といった動物性たんぱく質の食事に切り替えました。
もちろん、甘いものは食べません。
糖質、甘いものは、 その代謝に大量のビタミンB群が使われてしまい、
それを補う大量のビタミンB群を摂取していない限り、
消化や血糖値、ひいてはホルモンに影響をあたえ、
それが体調不良、吸収阻害、そして鉄分不足へとつながります。
とても大切なことなのですが、
サプリメントがすべて解決してくれるわけではありません。
サプリメントに加えて、自分で食事療法を意識がけないと、 回復しません。
それぞれが、車輪であり、二つそろって、はじめて前進します。
栄養療法をはじめて、回復しない人は、
必ず、
食事が、どこかおろそかになっている傾向にあります。
今一度、徹底した食事療法に取り組んでみてください。
そして、一番大切なのは、
実際の数値よりも、ご自身がサプリをはじめて変化を
感じているかどうかです。
少しでも体調がよくなっている時間が増えたことを感じているので あれば、
それを支えに、引き続き取り組まれてみてください。
橋本翔太
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栄養のアプローチをはじめると、誰もがぶつかる壁です。
Nさん、ありがとうございました。